ナンバー5

今まで色んなジャンルの色んなチャリん子たちをオペし、世のオーナーさん方の元へ無事帰宅させてきたのですが、今回のクランケ(患者)は今までのオペ技術をもってしても困難を極める重度のクランケでした。

 

 

この一見錆びにみえる茶色く腐食したボルトやワイヤーたち。
これ全て雨などで放置してできた錆びではなく、バリバリ晴れの日、室内保管で出来た錆びなんです。

では何故このような雨ざらしでできたような錆びになったのか。

答えは冬の間のローラー台です。

ローラーだと無風のため、たれる汗が全く同じところに集中して流れてしまい、塩っけを含んでいる汗は雨より粘り強く金属を浸蝕していたのです。

 

結果、一番汗がたれるヘッド部分はハンマーでたたいても抜けないほどフォークと一体型しており、ヘッドが固着してフォークは全く抜けませんでした。

魔法の薬を投与すること丸一日。ようやく薬の効果がででなんとか外すことができましたが、ヘッドのベアリングはご覧の通り、捨ててあったチャリなのかと思うほどまっ茶々。

 

ステムのボルトも塩ふいて白くなっていたり、錆びていたりしたので、錆びているボルト類はステンレス製に、ワイヤーはコーティングがしてあるものに変えました。

 

ハブのベアリングにはさすがに汗は入り込んでいなかったですが、TEAM SKYも御用達の粘度は高く水などが入りにくいから回転はしぶくなるかなとおもいきや、めっちゃ回るグリスを入れることで、今後汗で瀕死の状態にならないようにオペをしておきました。

 

術後、オーナーさんにお渡しすると、かなり色んなところの回転が良くなりすぎて、ちょっと戸惑ってしまうほどだったということですが、何キロが実走してみると、疲れていた体にもかかわらず以前より速かったと満足されておられました。

嬉しいお言葉でしたが「二度とやりたくないオペNo.5」にランクインしたということはオーナーさんに伝え

 

ました。

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